「空海のヨーガ(瑜伽)徹底解説!」講座 2days

日程 2023/4/24(月)
場所 ヨガ・シャラスタジオ / オンライン
価格 セット受講 24,000円 / 単発受講 13,000円

9世紀初頭に、当時世界最大の国際都市マハーチーナ(長安)に留学した空海。
師から「永遠に修行」の胎蔵系「すぐにサトリ」の金剛界を、すなわち水と油の関係の2つの密教を、不二(まったく同じもの)として継承します。水(酢)と油は卵を混ぜて攪拌すると美味しいマヨネーズになりますが、空海は何を卵にして胎蔵と金剛界を不二とし、日本密教を確立させたのでしょう?

「空海」はヨガをしていない方でも、歴史の中で学んだ仏教界で知らない人はいない!というほどのスーパースターです。
その空海が、どのようなことを学び、どのように日本密教を確立させたのか?
伊藤武先生の豊富な知識を学びにぜひいらしてください。

講座プログラム

1日目 – 2023.04.24(月)
 日本密教のルーツ ①華厳と大日と胎蔵マンダラ
 日本密教のルーツ ②金剛頂経と金剛界マンダラ

  • ハタ・ヨーガのルーツの一つがマンダラです。密教行者は微細な全宇宙を表すマンダラに瞑想することで、小宇宙である自分と大宇宙を結びつける修行をしていたのです。本講座では胎蔵マンダラと金剛界マンダラとはいったいどういうものなのかを詳細に解説します。
  • 日本密教の本尊である大日如来とは何者なのか?知られざる大日如来のルーツがわかります!

2日目 – 2023.06.26(月)
 日本密教の確立空海の瑜伽

胎蔵マンダラと金剛界曼荼羅はそれぞれ『大日経』、『金剛頂経』を図示したものです。

804年に入唐した空海はたった2年足らずのあいだに、この二つの異なる密教を「不二」(一つのもの)として修め、チーナにおける密教の最高権威にのし上がります。ところが当時インドではすでに中期密教(『大日経』、『金剛頂経』)の次のステージである後期密教の段階に入っていました。

空海には、中期までの、まだ若い密教で十分でした。彼はそれを独創をもって磨き上げ、「真言密教」を創出します。
空海の斬新なアイデアは、ときに後期密教を凌駕していました。

彼は、地水火風空の五大元素に識(しき)をくわえた「六大」なるものを発想することにより、胎蔵と金剛界の矛盾を解消しました。
地水火風空は、胎蔵があらわす物質世界。識は金剛界があらわす精神。
宇宙のあらゆるモノがこの六つの力からできている。生命現象も、地水火風空識の混ぜものにほかならない。究極の大日如来もまた。

空海密教は、物質と精神(霊魂)を別々の2つの原理と考えるサーンキヤ哲学のごとき二元論ではありません。
至高霊ブラフマンから一切が展開すると説くヴェーダーンタのごとき一元論でもありません。
地・水・火・風・空・識のそれぞれが、融通無碍(ゆうずうむげ)に融け合い、はたらき合いすることによって世界が成り立っている。六大は融合し、一つのモノを形成するが、しかしそれぞれの本性は失われない。

一であり多。多であり一。
この甚深なる融合・統一を空海は「瑜伽」(ゆが)、すなわちヨーガと呼びます。

ほかにも、空海は、一切は振動からなる、とするカシミール・シヴァ派の「スパンダ理論」を先取りしています。
そうして彼は、大宇宙たる大日と小宇宙たる我が瑜伽(合一)する手段として「三密」(もちろん、いま流行りの「密集・密閉・密接」ではありません)の修法を生み出すのですが……詳しくは、本講座で。

講師プロフィール

伊藤武

1957年石川県生まれ。
1979年から、インド・ネパール・スリランカ・東南アジア諸国を何度も訪れ、遺跡、神話・伝説、風習、武術、食文化等の情報収集や調査を行う。
著書に『身体にやさしいインド』『こころを鍛えるインド』『図説インド神秘事典』『秘伝マルマ ツボ刺激ヨーガ』(講談社)、『ヴェールを脱いだインド武術』『図説ヨーガ・スートラ』(出帆新社)、『図説ヨーガ大全』(佼成出版社)などがある。

・YAJ(ヨーギニー・アソシエイション・ジャパン)代表
・マルマヨーガ創始者
・文化人類趣味者
・作家
・イラストレーター
・ヨーガ講師
・サンスクリット語講師

講座詳細

日 程 2023年4月24日(月) 11:00〜17:00
2023年6月26日(月) 11:00〜17:00
内 容 ・日本密教のルーツ ①華厳と大日と胎蔵マンダラ
・日本密教のルーツ ②金剛頂経と金剛界マンダラ
・日本密教の確立空海の瑜伽
講 師 伊藤武
場 所 ヨガ・シャラスタジオ(定員 7名)
・オンライン(Zoom)
費 用 セット受講 24,000円
単発受講 13,000円
支払方法 ・クレジット決済(PayPal)
・銀行振込
お支払い 下記フォームよりお申し込みをお済ませの上、お支払いいただきますようお願い申し上げます。
アーカイブ視聴 あり(講座終了後、2週間後まで)
※アーカイブ視聴のみの参加も可能です

お申し込み

講座を受講希望の方は、下記フォームよりお申し込みください。
お申込み後、確認の自動返信メールが送付されます。
お申し込みを完了次第、支払い方法でお支払いいただきますようお願い申し上げます。
※迷惑メールフォルダに入ってしまうことがございますのでご確認願います。

関連記事

前後の記事