ネパール密教チャルヤー・ヌリテャWS 2016/05/29(日) 厚別

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ネパール密教チャルヤー・ヌリテャWS
仏と一体となり己の心身の真理を知る身体技法

・ネパール手指ヨーガ(手印を中心としたネパール・ヨーガ)
・行舞「チャルヤー・ヌリテャ」の披露

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チャルヤー・ヌリテャとは
インドで確立されインドでは既に消滅してしまった仏教の、そのままの姿が世界で唯一残っているといわれるネパール密教(ヴァジュラ・ヤーン=金剛乗)を守り続けているのが首都カトマンドゥの先住民ネワールです。

のちに、インドから北上してネパールを支配していったヒンドゥ教民族集団=パルバテ・ヒンドゥーの影響でネワールの中にも職業別カーストが根付きました。そのカーストの最上位である僧侶(司祭)がグルジュ(=師)と呼ばれるヴァジュラチャールヤー(=阿闍梨)です。

ヴァジュラ・ヤーンの修行法の一つチャルヤー・ヌリテャの、チャルヤーとはサンスクリット語(=梵語)で「行」、ヌリテャは「舞」を意味しますが、元はニッテャ(=日々のおこない)という言葉から派生しており「日々の行」というのが本来の意味となります。
チャ ルヤー・ヌリテャは芸術としての舞や奉納するための舞とは異なります。そもそもが、ビハール(=寺)の秘密儀礼をする室に鍵を掛けて自らと向き合って行わ れていたもの、あるいは見ることを許された者の前でのみ舞われていたものです。一挙一動、人に見せる目的で作られていません。

たとえば、体の基本的姿勢「トゥリ・バンガ(=三屈)」は頭・胸・腰を曲げることで「三界/三世」を、細胞一つ一つを見つめ順に動作していくことが「必然」を、対照的動作は「陰陽(二極のバランス)」を、繰り返すことが「輪廻」を意味し、それを行うこと自体が仏教の教義となっています。
基本の4つのパドゥ(足の動き)を繰り返しながら、大地に曼荼羅を描きこの世と悟りの境地を示すと共に結界を張っていたり、健康を促すポイントとされる手首を曲げることで健康を保つよう刺激を与え、ムドラ(手印)の一つ一つ、指の一本一本に身体の相応点があって、身体の調整をすることにもなっていたり、すべての動きに教義としての、あるいは物理的な意味が備わっていると言われています。
チャルヤー・ヌリテャはいわば自らを仏たちと一体化させ、体の隅々までを自覚をもって完全な管理のもと動かすことを目指し、そこから身体のメカニズムやこの世の真理を学ぶ修行なのです。

仏教では教義が偶像化された仏たちが仏像や曼荼羅・壁画にあるわけですが、その仏たちを生身の人間がおこなっているわけです。
チャルヤー・ヌリテャは学術的にも大変貴重なものであると研究者の注目を浴びていますが、ほとんどの日本人にとっては未知の世界であり周知活動も容易くはありません。
そんな中、一般の方にもわかりやすくと、この修行法を再編したのがネパール手指(ハンズ)ヨーガです。手指ヨーガはみなさんの心身の健康にも必ずや役立つものと確信しています。


日 時 2016/5/29(日)13:00-16:00
講 師 岡本 有子
場 所 ヨガ・シャラ 厚別スタジオ
対 象
料 金 4,000円
定 員
持 物

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岡本有子(真宥) 

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1964年東京生まれ。
日本人初ネパール舞踊家。日本におけるネパール密教行舞チャルヤー・ヌリテャ初弟子・指導者。
舞踊歴43年、ネパール舞踊歴31年、ネパール密教行舞弟子入り19年。1997年ネパール国立大学舞踊競技会で優勝、故ビレンドラ国王より表彰。1999年パドマカーニャ国立女子大舞踊・音楽科修了。
和光大学現代人間学部身体環境共生学科および東京情報大学情報総合学部非常勤講師(ネパール舞踊)。
日本人1人残らず一度はネパール舞踊を踊らせたい、をモットーにこれまで1万人以上に指導。
ネパールの伝統芸能文化の保全と発展、ネパール密教行舞の保全と発展に寄与すべく活動中。
天台宗尼僧。


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